「高齢者の登山家」に膝痛(変形性膝関節症)が多い理由

「登山」は膝にとって最も負荷のかかる運動

スポーツ全般にメンテナンスしなければ膝にくることは何度もお伝えしていますが、特に登山は膝に圧倒的に負担が多くでます。それは登山の下りの状態、太腿前の筋肉で転ばないように体を支えている状態が最も脚に負担が起きまた放置すると脚が歪みやすくなるからです。前と後ろの正しい筋バランスは3対7、大腿部四頭筋とハムストの筋バランスは3対7がバランスが取れた状態ですが、登山の下りでは太腿前の筋肉を多用するためバランスが崩れます。メンテナンスしなければそのまま膝痛か腰痛のどれかにはなるでしょう。

  山登りの膝痛への影響

下山の際に太腿前の筋肉で踏ん張って転ばないようにするがこれによって体のバランスが崩れ膝関節の圧迫が始まる
荷物を多く持つがこれも膝関節を圧迫する、場合によっては関節軟骨が削れ痛みに
山登りは筋力強化になるが骨格支持筋のバランスを崩すため結果必要な筋肉が欠如する、下山後のストレッチは最重要

「登山」は好きだが「ストレッチ」などのメンテナンスはしない方は自ら膝を壊しに行っている

登山は毎週のようにしたい、ですが登山前後のメンテナンスはしたくはないという方は登山で膝をわざわざ壊しに行っているようなものです。膝を早急に壊すならば登山をお勧めします、そのぐらいに登山は膝にとって腰にとって大変負荷のある運動なのです。ですが登山の素晴らしいところはあの不安定な足場でしかつかない筋肉が付くところ、しっかりとメンテナンスすれば素晴らしい運動でもあります。

身体に負荷のかかる運動は素晴らしい「筋力トレーニング」になる

登山を愛してやまない方々は登山後の爽快感、体が鍛えらえた高揚感を無意識で感じています、そのぐらい筋力強化には最適な運動です。路面では決してつかない筋肉がバランスよく鍛えられて素晴らしい運動でもあります。ですが普段全く鍛えない筋肉をつけることでその筋肉がそのまま硬直しますとその筋肉は次第に体を歪め始めます。最終的には脚を歪め膝痛を誘発するようになるのです。

まとめ

高齢者、登山この二つは変形性膝関節症にとって大きな要因になります。高齢者は本来運動する方が足腰が鍛えられて膝にも良いという面もあります、ですが登山に関しては上り、下りにおいて大腿四頭筋を酷使するという傾向があります。この大腿四頭筋が太腿前部の筋肉でありこの筋肉が酷使されますと脚を歪ませます。脚が歪めば膝関節も歪み、関節軟骨を圧迫するようになるのです。それによって関節軟骨の磨耗が始まりやがて痛みになっていきます。当院ではこの大腿四頭筋の異常を施術で解消していきます、酷使され硬直し癒着し、過度に緊張した状態から正常な弾力、緊張状態に筋肉を回復させていきます。それにより膝関節の形状を回復させ関節軟骨の負担を軽減し痛みを取り除きます。

最後に

世界の常識では変形性膝関節症は運動療法で完治させます。膝関節に負担をかけないように筋肉を再強化し、正しく動く身体にすることで膝痛を解消していきます。これが世界の常識です、日本では未だに薬や湿布など外から何かを加えることで治そうとしますがそれは時代遅れの治療法です。その点を是非頭に入れて情報をインプットしてもらえればと思います。