「関節が潰れる前に膝痛(変形性膝関節症)になってくれている」という考え方

痛みの全ては組織を潰さないための警告

痛みの全ては組織を潰さないための警告です。痛み、痛覚があるから組織が壊れる前に人間は何かしらの対処をします。ここで痛み止めなどの薬で対処しようとしますと組織を潰し炎症、機能不全を長引かせる結果になります。ですから痛みは人間にとって重要な役割を果たしてくれているのです。

痛みがでたら無視したり、やり過ごすのではなく痛みが出ないような対処を真剣に考える

痛みは組織を潰さないための警告ですからこの警告を無視してはいけません。この警告を無視しますと体を壊します。再起不能になることすらあります。初期の痛みの段階でこの痛みと真剣に向き合うことで二度と膝痛にならない方法を身に付けることが出来るのです。

痛みに怯える必要はないが、無視は絶対にしてはいけない

2、3日間の膝の痛みであればまだ放っておけば治ることもありますが一カ月近い痛みであれば無視をしてはいけません。膝の痛みは構造的歪みからきている可能性が高いのでこの歪みを対処しなければ良くなることは稀で歪み改善を真剣に考えなくてはなりません。

まとめ

変形性膝関節症は関節内の軟骨が磨耗しその磨耗粉が炎症物質サイトカインを発生させています。このまま磨耗が進行しないように磨耗粉が痛み物物質を引き出しているのです。この痛み物質が発生しなければ関節内の関節軟骨や半月板はなくなってしまうまで磨耗し続けます。ですから痛みは非常に重要になってきます。当院ではこのメカニズムを重々理解して膝関節を歪ませる主要因である筋肉の異常を解消していきます。施術を通じて異常(強張り、硬直、癒着、痩せ細り)を徐々に解消していきます、最終的には膝関節の形状が整うまで施術を重ね関節内の軟骨の磨耗を防ぎ傷みを取り除きます。

サイトカイン(cytokine) は、細胞から分泌される低分子のタンパク質で生理活性物質の総称。生理活性蛋白質とも呼ばれ、細胞間相互作用に関与し周囲の細胞に影響を与える。放出する細胞によって作用は変わるが、詳細な働きは解明途上である。

最後に

[「関節が潰れる前に膝痛(変形性膝関節症)になってくれている」という考え方]というテーマで今回はブログを作製しました。このタイトルですが正式には膝関節の骨や靭帯が壊れる前に軟骨(クッション)が擦れて痛みを発信してくれているという意味です。人間の膝関節は非常に精密かつ巧妙にできていて壊れる前に何十にも警報システムが作られており再起可能なように出来ています。何十にも警報があるというのは痛みから始まり、水が溜まるという状態があり、動きを制限してそれ以上磨耗が進まないように作られています。ところがこの防衛システムを医療の力で取り除いてしまう、例えば鎮痛剤や水抜きなどを行うことで防衛システムが働かなくなり最終的に壊れてしまう人が現れるわけです、言ってみれば現代医療の被害者が出現するというわけです。このメカニズムをよく理解して頂き膝痛(変形性膝関節症)と各々が向き合って頂ければと思います。

軟骨(なんこつ、cartilage)は、軟骨細胞とそれを取り囲む基質からなる結合組織であるが、組織中には血管神経リンパ管が見られない。弾力性があり、脊椎動物に比較的発達している。