変形性膝関節症に「足底板」は有効

足底板は内側に力が入るように設計されている

変形性膝関節症の対策として補助器具である足底板は有効です。足底板は脚の内側に力が入るようになる板のことで変形性膝関節症の方は多くの場合外側重心に、外側に力を入れて歩いています。結果的に脚が歪み膝関節が歪み、関節軟骨、半月板が磨耗することで痛みが生じています。このメカニズムを断ち切る一つとして足底板は有効です。

 

ただし足底板だけでの完治もまた難しい

ただし足底板だけでの完治もまた難しいのが現実です。足底板で確かに脚中心で歩くことが出来るようにはなります、ですが脚外側の強張った筋緊張が無くなるわけではないので足底板を外すと再び膝痛になる可能性があるのです。足底板を使うことで内側を使った歩き方が膝痛を和らげることを実感しさらに外側を解すことで根本治癒を目指していきます。

人間の身体は何もメンテナンスしなければ外側に重心が張り出していく

残念ながら人間の身体は何もしなければ外側に重心が張り出していき最終的には膝の軟骨組織、半月板が磨耗し痛みを発生します。ですから何かしたから膝痛にあるのではなく何もしなかったから膝痛になったのだと諦めてください。その最初の一歩として足底板は有効です。

まとめ

足底板は変形性膝関節症の方には有効です。自然と内側を使って歩けるようになると膝関節の変形が是正されて関節軟骨の磨耗が防げるからです。ただこの足底板を一生使い続けるわけにはいかないので次の対処が必要になります。当院では施術を通じて外側ではなく内側、中心を使って歩ける身体にしていきます。外側重心になってしまった根本原因は筋肉の異常(硬直、癒着、疲労物質の溜まりなど)が原因と考えます。何もメンテナンスしていない筋肉が徐々に機能が落ちその影響で外側重心になっていきます。それによって膝関節は変形し内部にある関節軟骨も圧迫され磨耗されます。筋肉の異常を解消することでこの膝関節の変形を解消できるので当院では施術で一つ一つ筋肉の異常を是正していきます。筋肉の異常を解消することで徐々に膝関節の変形が改善され関節軟骨の圧迫、磨耗が解消され痛みも軽減していきます。

最後に

日本を除く先進国では変形性膝関節症の治療は運動療法で行います。体を動かすことで膝痛を治すというのは先進国では常識の考えかたです。そうなりますと足底板を使う方法は運動療法に入るのでこれは良いアイデアということになります。水抜きやヒアルロン酸注射がメインで足底板が補助ではなく世界では足底板のような身体の使い方を変える療法がメインであることを覚えておいてください。