「酷いO脚」でも変形性膝関節症にならない人がいるのはなぜか?

変形性膝関節症は「軟骨組織の磨耗」で起きるから磨耗が起きない限り痛みはない

変形性膝関節症は膝関節が圧迫されてその中にある軟骨組織が磨耗して起こります。逆に言えばどんなにO脚であっても軟骨組織の磨耗が起きなければ膝痛にはなりません。あらゆる筋肉で補いあって軟骨組織、関節軟骨の磨耗を防げていれば痛みは起きないのです。

「O脚=磨耗」ではないが

酷いO脚=磨耗ではないからこそO脚でも膝が痛くない人は存在します。例えばビートたけし氏はかなりゆがみが酷いですが膝痛であるという話は聞いたことがありません。ところが一見それほどO脚に見えない方が酷い膝痛であることもあります。その方は歪みの酷さに関係なく磨耗が起きているのです。

「歪み」が先ず起きて次に「筋肉が落ちる」ことで「変形性膝関節症」は起こる

正しい筋バランスであれば基本的には膝痛は起きません。多くの場合は筋バランスが崩れ始め次に歪みが生じ筋力が衰えることで膝関節内の関節軟骨が圧迫され磨耗し痛みを引き起こします。どんなに歪んでいても関節軟骨の磨耗を筋肉の力で防ぐことが出来ればとりあえずは問題ないということです。

  O脚から膝痛への流れ
先ずは身体が歪み始める、猫背になり脚外側で歩く
O脚になっていく、足内側を上手く使えない
特定の筋肉が落ちる、膝関節を支える筋肉が欠落していく
関節軟骨や半月板が磨耗し始める⇒痛み発生

「筋肉」が落ちれば誰でも膝痛になる

膝関節を磨耗させない大きな要因は筋肉です。筋肉が家の大黒柱の役割を果たし膝関節を磨耗させないようにしているのです。筋肉がなければ即膝関節は磨耗をスタートします。O脚であろうとX脚であろうと膝関節を磨耗させない筋肉が発達していれば本来は大丈夫です。ところが酷いO脚、X脚になりますと足の筋肉が使いにくくなり筋肉は痩せ衰えていく傾向があります。

「男性」は歪みが強くても痛みがない方も多い

男性は筋力が強いため歪みも大きくなります。筋力のアンバランスさが歪みを引き起こします。と同時に歪みながらも強度が高いので関節軟骨を守ることも出来ます。女性は筋肉の強度が低いので歪みが少なくても関節軟骨の圧迫を作り出し磨耗が痛みを作り出す可能性があります。

まとめ

人間の身体にとって膝は非常に重要な部位です。非常に重要な部位だからこそそう簡単には壊れないですが、それでも壊れてしまったときは真剣に膝痛、変形性膝関節症と向き合う必要があります。この段階で適当に医者任せにすればそのまま歩けない身体になる可能性があります、これは脅しではありません。本来壊れてはいけない膝が壊れたということは非常事態なのです。

当院の施術

北野たけしさん、有名タレントですが彼をTVで観ていると感じるのは歪みの酷さです。身体が大きく歪んでいます。恐らく脚も相当歪んでいるはずです、ですがもしかしたら変形性膝関節症は起きていない可能性があります。彼は筋力が強く歪んでも歪んだ状態で維持する力があるからです。これが膝の不思議です。整形外科で膝痛患者の方に筋トレを勧めるのもここからです。歪むのも筋肉の癖ならば支えるのも筋肉です。筋肉があらゆる方向から関係しあって膝の状態を決めています。重要なことは膝痛が起こってしまったら外からどう見えようとしっかりと変形を改善することです。膝痛が起こってしまったら膝関節内の軟骨や半月板に損傷、磨耗が起きていることだけは確かです。ですからシンプルに膝関節のゆがみを是正します。当院では膝関節を歪ませる関節周辺、周辺以外の筋肉の異常を一つ一つ施術で解消していきます。筋肉の異常を一つ一つ解消していくことで筋バランスが整い膝関節のゆがみも変形も解消されていきます。膝関節のゆがみが解消されますと関節内の関節軟骨、半月板(クッション、緩衝材)の磨耗が止まり痛みが引きます。これを繰り返し行うことで全く痛みがでない身体にしていきます。

最後に

酷いO脚でも変形性膝関節症にならない人がいるのはなぜか?ということですが田舎や地方に行けば凄いO脚にも関わらず農作業を普通にこなしている高齢者を見かけたりします。本来人間の膝関節は簡単に痛みがでるようにはなっていません。医者などがいない時代であれば膝が痛くなってしまったら農作業も狩もできなくなってしまい餓死してしまいます。ですから簡単には人間の身体は膝痛にならないようにできているわけです。それでも膝関節に痛みや違和感を感じる場合はそこは重く受け止め筋肉をしっかりと正常にすると決めなくてはなりません。膝関節の変形や異常がなくなるまで筋肉をしっかりとケアすると決めてしまえば変形性膝関節症はそれほど怖いものではありません。