東京などの「都市部」に住む方の膝痛(変形性膝関節症)と、「地方」に住む方の膝痛には違いがある

「東京」は膝痛患者で溢れた都市

東京はどこに行っても「アスファルト」が舗装された世界的に珍しい都市

ヒールで通勤する女性が多いのが東京ですが実はこれは世界的には珍しいことです、東京ほど道路の舗装が徹底されている都市は珍しくそのため女性がヒールで通勤することができてしまいます。男性も勿論革靴で通勤していますしそれが常識になっています。働く女性も男性も一日中革靴、ヒールなど脚にとって負担のかかるアイテムで過ごしています。

「整った環境」が逆に膝痛患者を大量に生み出す原因に

20代、30代で膝痛を慢性的に起こすことはまずありません。ところが40代、50代、60代になってきますと途端に慢性膝痛患者が大量に増えてきます。これは東京で長年革靴やヒールを履いてきてしまったツケが回ってきた証拠です。若い時期に脚に癖を作りその癖がついに身体に炎症を引き起こしたのです。そして40代、50代、60代以降に膝痛を引き起こした方はその現実を知らないがために湿布やサポーターなどその場しのぎの対処療法で解決しようとしいつのまにか慢性疾患になってしまうのです。

先ずは考え方を変えること、膝の痛みは「膝への処方」では治らない

先ずは考え方を徹底的に変える必要があります。膝の痛みは膝へのアプローチでは解消しません。私の経験では膝へのアプローチで解消できる膝痛は初期の初期です。多くの場合は膝への対処、膝への処方では改善しないのです。こうして膝痛はますます深刻化していきます。

 

膝は「身体全体の歪みや硬直、筋力の弱体化」が引き起こす総合結果である

膝は脚の一部だから膝周辺の筋肉を解したりマッサージしたり、筋力アップすれば改善するのでは?この考え方は間違ってはいませんが不完全です。脚のスタート位置は太腿ではなく体幹にあります。体幹こそが脚の先端です。脚が体幹から動く身体にしなくては膝の症状は完治しません。脚という概念を変えなくては膝痛は改善しない、そのように考え方を変える必要があります。

都市部に住む方の膝痛 地方に住む方の膝痛
歩くことで筋バランスが崩れる 歩かないことで筋肉が落ちる
内側の膝を支える筋力の低下 内側の膝を支える筋力の低下

筋力を付ける前に筋緊張を取り除く

必要あり

内側の筋力の強化が優先
施術+セルフケアが必要 セルフケアで即解決

「地方」に住む方は逆に全く歩かないから膝痛になる

地方に住む人は「車」が基本、結果全く歩かない生活に

地方に住む方は都市部の方に比べ全く歩きません。全ての行動が車ですからとにかく歩かないのです。結果脆弱な脚になり膝痛を引き起こします。筋緊張が過度になり膝痛になる都会人とは異なり全く脚の筋肉を使わないからこそ脚に内側の筋肉が脆弱化しそれを補うように外側の筋肉が筋緊張を起こし歪みを併発し膝痛を引き起こします。

地方に住む方も東京に住む方も「解決方法は同じ」

脚の内側が衰えることから膝痛を引き起こす地方の方も、脚の外側が過度に鍛えられて膝痛を引き起こす都会人も解決方法は同じです。脚外側の過緊張を取り除き、脚内側を使える身体にシフトすることで歪みを解消、結果的に膝の炎症、膝痛を解消するのです。脚の崩れるメカニズムは同じですが、プロセス、進行が異なるだけということです。

 

症状名によって施術方法は若干異なるが基本の「原理原則は同じ」

膝痛を引き起こす各症状は名前こそ異なりますが基本の原理原則は同じです。ですからどのような症状名を病院で付けられても恐れるに足らずです。基本原則に則って改善を繰り返す、施術を繰り返すだけで痛みや炎症は引いていきます。

まとめ

東京と地方に住む方の変形性膝関節症は時代時代で異なります。かつては地方に住む方は農家の方が多く足腰がしっかりしていました、身体がかなり歪んでいても全く痛みを感じないような強い体をしていました。時代は変わり現代は地方に住む方ほど車に乗るだけで全く歩かなくなっています。結果脚の筋肉が極端に脆弱になりそれが変形性膝関節症の温床になっているのです。都会に住む方のほうが圧倒的に歩いているのが現実です。変形性膝関節症と病院で診断された場合、地方に住む方は筋力を鍛えなおす覚悟が必要です、ただしそれを筋トレで行っても駄目です、筋肉の異常を一つ一つ解消していくことで正しく歩けるからだ、正しい筋肉を使える身体にする必要があるのです。