膝の痛み(変形性膝関節症)はなぜ「高齢者」に多いのか?

なぜ膝の痛みといえば「高齢者」なのか?

なぜ膝の痛みといえば高齢者のイメージがあるのでしょうか?街を歩けば膝を引きずっているのはほとんどが高齢者です。O脚が酷く、猫背が進み、身体は丸くなりさらに膝を引きずっている、、、そのような高齢者を頻繁に見かけます。結論からお話しますと膝の痛みと筋肉の劣化には非常に大きな繋がりがあるのです。

サルコペニア(sarcopenia)とは、加齢による骨格筋量の低下と定義され[1]、副次的に筋力や有酸素能力の低下を生じる。筋肉量の低下を必須項目とし、筋力または身体能力の低下のいずれかが当てはまればサルコペニアと診断される[2]。量を制限する食事療法はサルコペニアのリスクを高めると指摘されている[3]

ズバリ膝の「痛みの深刻度」と「筋肉の劣化」は比例する

ズバリ膝の痛みの深刻度と筋肉の劣化、老化は比例します。筋肉が劣化、老化しますと正しく立つことが出来ません。過度に一部の筋肉を使用します。若い人間であれば休めば筋疲労が抜け膝の痛みは回復しますが、高齢者は休めばそれはそれで筋力が落ちます。それによって益々脚が歪み膝にその負担が強いられ炎症が再発するというメカニズムに陥るのです。

高齢者は「筋肉を鍛える」必要があるのか?

では高齢者は筋肉を鍛える必要があるのでしょうか?答えはYESでありNOです。ここでいう鍛えるとはスポーツジムに行って筋力強化マシンで脚を鍛えることではありません。脚がしっかりと使える体に戻し正しく歩くことで筋力の再強化を図る必要があるのです。高齢者の脚は筋肉、筋膜、脂肪の癒着で脚が正しく使えていない状態にあります。ですからこの癒着、硬直を整体手技で取り除くことで再び正しく使える脚に戻していく必要があるのです。

  シンプルに鍛えるだけでは膝痛が改善しない理由
身体が歪んでいる状態で鍛えても間違った筋肉が鍛えられるだけ
間違った筋肉を鍛えれば益々身体は歪み筋力が衰える
骨格支持筋は鍛えるという感覚よりも伸ばしたり柔らかくする方が健全になる

当院では正しく使える脚にリセットすることで「鍛えなくても鍛えることがができる脚」に戻す

当院ではベンチプレスやスクワット、ジョギングなどを高齢者の方に勧めることは絶対にありません。これでは逆に膝を痛めてしまいます。当院では院長である私が筋肉、筋膜、脂肪の癒着を取り除き再び正しく使える脚に戻すことで筋力が自然と増える状態に導きます。結果筋力が再構築されて膝痛が解消されます。

まとめ

当院では変形性膝関節症は関節の問題ではなく、筋肉の問題が表面化したものと考えます。筋肉が異常収縮、異常硬直、異常に痩せ細り身体全体を歪ませその結果膝関節が圧迫され関節内の軟骨が磨耗し痛みが起こったと考えます。ですから筋肉に異常を持つ方が膝痛保持者になると。そうなりますと高齢者の多くは筋肉に異常を持つ方が多く高齢者=変形性膝関節症となるわけです。

当院の施術について

当院で考える高齢者の変形性膝関節症の解消方法は、筋肉の異常を解消することで図ります。こ高齢者の場合、スポーツ障害とは異なり筋肉の異常に加えて筋肉の痩せ細りも加わります。要はゆがみとゆがみを支える力がなくなってしまうことで膝痛が起きているのです。筋肉の強張りや癒着、硬直を解消していきながら正しく歩ける身体に導き正しい筋肉が使える身体に導いていきます。鍛えて筋力を付けるのではなく身体の癖を取り除くことで正しい筋肉を普通に使える身体にしていきます。膝関節は筋肉の異常が積み重なり変形して歪み関節内の軟骨が圧迫されて起こりますから、全ての筋肉の異常を取り除きながら膝関節の形状を変えていきます。筋肉の硬直と、痩せ細りを同時進行で解決していくことで痛みを解消しながらも再発防止を図ります。

最後に

[膝の痛み(変形性膝関節症)はなぜ「高齢者」に多いのか?]というテーマで今回はブログを製作しました。膝の痛み、変形性膝関節症は筋肉が硬直したり、癒着したり、弱ったりすることで起こります。ですから高齢者が膝痛になるのは当然といえば当然なのです。ですがその一方筋肉は年齢関係なく鍛えたり刺激を加えることでキープできますから高齢者でも何も問題なく変形性膝関節症にならないでいることが可能なのです。