「体幹の欠落=膝痛」の理由

膝痛(変形性膝関節症)の方は「体幹」が欠落している

体幹が欠落している人は全員が膝痛持ちではありませんが膝痛持ち=体幹欠落であることは間違いありません。体幹がなくなっていきますとお腹に力が入っていないため脚だけで歩くようになります。お腹を一切使わず脚だけで歩行しますから脚の負担が急激に増えます。結果脚に無駄な筋肉が発達しさらにその脚の筋肉は硬直、結果脚に歪みを生じ膝痛になりやすくなるのです。

体幹筋とは

体幹筋(たいかんきん、羅名: musculi trunci)は広義の骨格筋のうち、体幹に属する筋肉を総称したものである。内臓を支える機能とともに、運動時のバランスをとるために骨格筋を随意で動かす際は最初に動かす筋肉であるため、この筋肉が弱ると運動が不安定になる。体幹筋は前体幹筋(主な一例腹直筋腹横筋腹斜筋大胸筋)と後体幹筋(広背筋脊柱起立筋僧帽筋)に分けられる。体幹筋に対して、上肢、下肢に属する筋肉を体肢筋と呼ぶ。略して体幹とも呼ばれる。BIG3ではベンチプレスで胸部、デッドリフトスクワットで背中を鍛えることができる。

「体幹」が再形成されると膝痛も改善される

体幹が再形成されますと脚の負担が確実に減少するので膝の負担も減り膝痛は緩和されます。体幹と脚のウェイトの差を逆転させるだけで膝は一気に楽になるのです。猫背の方に膝痛の方が多いのも同じ理由で猫背の方は体幹を使って歩いていないのでその分膝にウェイトが高くなるのです。

  体幹がない場合の影響
バランス 身体の中心に力が入らないため足に力が入り膝に無駄な負担がかかる
重心 内側重心ではなく外側重心に。脚の中心に力が入らず膝関節に負担がかかる
歩行 歩く際に体幹で足を持ち上げることができない、結果脚に無駄な筋肉が付いてしまう

「体幹」を再形成するためには先ずは「外側の固くなった筋肉」を解す、緩めること

体幹を再形成するためには先ずは外側の固くなってしまった筋肉を解すことです。身体の癖を取り除くだけでお腹に力が入るようになります。脚外側、股関節外側、太腿前面の筋緊張を解すことで中心軸に力が入る体に。体幹にも自然と力が入る状態になります。体幹に力が入ることで体幹を使って歩くことになり膝の負担が軽減され膝痛は緩和されていきます。

まとめ

体幹と変形性膝関節症の関係について理解している医師は稀です。ですがこれはスポーツの世界では当たり前、体幹が無くなることで膝や足首、腰に問題を抱えます。このスポーツでは当たり前の事実をなぜか医学は積極的に取り入れようとしません。私はダイエットの分野ではこの事実に早くから気付き取り入れてきました。そして現在変形性膝関節症の施術においてもこの体幹理論を積極的に取りいれています。体幹が痩せると四肢に無駄な筋肉が付きやすく、また身体は歪みます。体幹があると四肢の余分な筋肉が剥がれ身体の歪みも是正されます。変形性膝関節症は身体の歪みから引き起こされていますから絶対に体幹を付けることはメリットがあるのです。施術においては四肢の無駄な筋緊張を取り除くことで体幹に力が入る身体にシフトしていきます。脚の外側、前側の無駄な緊張を取り除くことで体幹に自然に力が入る身体にしていきます。それによって体の歪み、脚の歪みが是正され膝痛が解消されます。脚の歪みが是正されますと膝関節の歪みも是正されます、膝関節にある関節軟骨や半月板の圧迫が軽減され磨耗が起こらないようになり痛みは引きます。

最後に

{「体幹の欠落=膝痛」の理由}というテーマで今回はブログを製作しました。日本を除く先進国では膝痛、変形性膝関節症は筋肉の問題ですから筋肉で解決するのは当然、常識です。ですが日本ではなぜか湿布を貼ったり、薬を飲んでみたり、水抜きまでしてしまったりとおかしな治療が今もなお続いています。体幹の形成と膝痛は非常に大きな関係があり今回は筋肉理論の究極なテーマである体幹について説明しました。