若い時期に「ヒール」を多用してきた方の膝痛(変形性膝関節症)は筋肉の癖を改善する必要あり

若い時期にいつも「ヒール」を履いていた女性は筋肉の癖が膝痛(変形性膝関節症)を作り出している

若い時期にヒールをいつも履いていたような女性は老後膝痛になる可能性があります。それはその当時に間違った筋肉の使い方を体が覚えてしまいそれが形状記憶されてしまいついに膝に故障を抱えるからです。筋肉は良くも悪くも同じ動きを繰り返しますとその筋肉を使う癖が付きます。その癖が膝に負担を強いて最終的に膝痛になるのです。

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ヒールを履き続けると「前重心」になるため太腿前面、ふくらはぎが硬直してロックされる

男性が試しにヒールを履けばわかりますが大変安定感が悪いことに気づきます。安定が悪く前に体が倒れてしまっています。そのため体は前に倒れないように必死になって太腿前面の筋肉で体を支えます。さらにふくらはぎも頑張って前に倒れないようにします。これら二か所の筋肉が異常収縮することで立位を保っているわけですがやっかいなことはヒールを脱いでもこの癖が消えなくなってしまうのです。

「太腿前面の筋肉、大腿部四頭筋が硬直する」と骨盤は前後に傾き、体幹が欠落し、最終的に膝にくる

太腿前面である大腿部四頭筋が硬直しますと骨盤は前後に傾き(多くの場合は前に)体幹に力が入らない状態になります。結果体幹を使わず脚だけで歩行するように。脚の負担が増え膝にも負担が。脚は徐々に歪みはじめその歪みを膝関節をいじめます。こうして筋力が落ちていった時期に膝に痛みが走るようになるのです。

  ヒールが作り出す膝痛のメカニズム
ヒールによって前重心になる↓↓
倒れないように太腿前、ふくらはぎが筋緊張する↓↓
脚がゆがみ始める⇒O脚、X脚になる↓↓
膝痛になる

まとめ

日本人は実は世界でも最もヒールを履く人が多い国民です。それは道路の舗装率が高くどこでもヒールで行けるからです。ですので若い時期にヒールを頻繁に履いていた女性は多いはず。そして変形性膝関節症の多くは女性です。ヒールを履きますと太腿の前と外側に筋肉が付きます、すると裏と内側を上手く使えない身体になります。脚の筋肉の前後左右バランスが崩れるのです。それによって脚が歪み始めます。この歪みが膝関節、特に関節軟骨や半月板に圧迫を加え炎症を引き起こします。これが変形性膝関節症です。当院ではヒールなどで起こった筋肉のアンバランス、筋緊張の異常を解消することで脚の歪みを先ずは解消していきます。それによって関節軟骨や半月板の圧迫を取り除き、磨耗を解消、膝の痛みを改善します。

最後に

{若い時期に「ヒール」を多用してきた方の膝痛(変形性膝関節症)は筋肉の癖を改善する必要あり}というテーマで今回はブログを製作致しました。世界的常識では変形性膝関節症は筋肉の問題です。膝関節ではなく筋肉の問題なのです。その証拠がヒールを履いてきた方に膝痛が多いということです。ヒールは女性の筋肉に大きな負担を強います。この負担が長年積もりに積もって癖となって足を歪ませるわけです。今回は膝痛が筋肉の問題に起因する一つの証拠を紹介しました