「組織の破壊が起きてしまった膝痛(変形性膝関節症)」に限り痛みの解消は時間がかかる

人間には再生能力があり組織も再形成されるが機能破壊が起きていれば時間がかかる

膝痛、腰痛どちらも当てはまりますが組織の破壊が起きてしまった症状の修復には時間がかかります。局所療法、対処療法は改善の道のりを逆に時間がかかるものにしてしまいます。なぜか?それは多少の改善が逆に組織の負担を強め組織破壊の時間を長くしてしまうからです。ですがしっかりと身体のバランスから変えて膝痛を根本的に改善していけば膝の負担は軽減された状態のままなので組織の修復時間を待てます。多くの場合は組織修復の時間を待てない状態なので、療法を重ねれば重ねるほどに症状が悪化するという悪循環に陥ります。

遠回りを重ねることで逆に難しい症状を克服する

膝関節の組織自体がダメージを追い、損傷を負っている場合は、膝の負担を確実に軽減していく施術以外は改善は難しくなります。膝関節周辺部位のみの動きを良くして膝痛を改善しても動けることで逆に膝を悪くしてしまうわけです。その場での改善ではなく、身体のバランスのみを良くすることにフォーカスし膝の痛みを一旦無視するぐらいの覚悟が必要になるのです。

人間の身体は複雑骨折も半年で完治する

人間の身体は複雑骨折すらも半年間で完治しますから膝が治る条件を満たせてあげればどんな症状も基本的には回復します。治る条件を満たすことに注力し、膝ではなく身体全体が楽になるように導くことが大切です。重度の膝痛、組織不全を起こした膝痛は時間がかかる理由をしっかりと理解して焦らず正しく向き合うことが重要になります。

まとめ

関節軟骨は骨を守るために存在しています。膝関節でいえば大腿骨や脛骨を守るために存在しています。この軟骨は関節液で修復が可能であり軟骨が磨耗している間は修復が早いです。ところがこれが靭帯への損傷や骨の損傷にまで移りますと事態は深刻になります。関節液では修復が難しいからです。当院では出来れば関節軟骨が磨耗してる期間に施術を受けて頂き筋肉の異常を正常にしたいと思います。筋肉の異常を改善するだけで人間の身体は関節の形状も改善していきます。乗っかる負荷が変わるからです。負荷が変わることで膝関節の形状も正常になり関節内の軟骨の磨耗を防ぎます。そして仮に靭帯や大腿骨、脛骨に損傷が及んでいる場合であってもやはり筋肉の異常を一から改善することで関節軟骨の回復を促し徐々に骨や靭帯の回復を待ちます。関節軟骨が回復しなければ歩けば骨や靭帯にダメージを負ってしまうので徐々に徐々に改善を促していきます。

最後に

[「組織の破壊が起きてしまった膝痛(変形性膝関節症)」に限り痛みの解消は時間がかかる]というテーマで今回はブログを製作しました。ここでいう組織の破壊というのは関節軟骨ではなく靭帯や大腿骨、脛骨などです。本来は軟骨がクッションの代わりになって膝関節そのものが損傷しないように保護します。ところがこの軟骨組織の磨耗が進みすぎてしまいますと今度は靭帯や半月板、骨に損傷が生まれ始めます。この段階に至った膝痛は時間をかけて完治させる必要があります。