膝痛(変形性膝関節症)に「筋膜リリース」のセルフケアはお勧め

「筋膜リリース」で脚の筋膜を剥がすことにより自分で膝痛を緩和できる

筋膜リリースという器具を使って自分で膝痛を緩和することができます。筋膜リリースは文字通り筋膜の癒着をリリースするものです。筋膜は放っておきますと癒着します、筋肉と筋肉の間には筋膜が存在しその筋膜が癒着することで筋肉の動きが制限されそれにより脚が歪みます。この歪みが膝痛を引き起こすわけですがこれを筋膜リリースで解消していきます。

  筋膜リリースの効果
筋膜の癒着が解消されることで内側重心にシフトし膝痛が緩和する
マッサージではできないレベルのマッサージ効果がある
痛い箇所は癒着が進んでおり自分で駄目な箇所が分かる

フォームローラーとは

フォームローラー(Foam Roller)は、理学療法士アスリートが用いる器具。自己筋膜リリース英語版(SMR:Self Myofascial Release)を行うフォームローリングに使用される。

様々な部位に用いることが可能であるが、用法としてはフォームローラー上に身体部位を置き、発痛点(トリガーポイント)か過敏点(圧痛点、テンダーポイント)を見つけ、30秒から60秒かけて圧力を加えるものである[1][2][3]

サイズは標準的なもので直径15cm・長さ30cmであるが様々なサイズが存在し、長さ90cmに達する背面の筋肉に用いることができるものも存在する [4]。密度も様々であり、しばしば商品の色で識別されるフォームローリングを新たに始める場合や、凝り固まった部位や痛みの強い部位に適用する場合には、柔らかいフォームローラーが適する。

手で動かすタイプの「筋膜リリース」と、自身が乗るタイプの「筋膜リリース」が存在する

筋膜リリースには二種類あり一つが手で握って動かすタイプ、もう一つが自身が乗るタイプ、この二つが存在します。それぞれのタイプでアプローチできる箇所が異なりますからどちらが有効かは優劣ありません。それぞれ使いやすいタイプを選んで使って頂くことをお勧めします。

ハンドルタイプの特徴 ロールタイプの特徴
太腿前の筋肉を直接筋膜リリースできる 股関節外側にアプローチできる
ふくらはぎの筋膜リリースができる 太腿外側にアプローチできる
腕など末端箇所にアプローチできる 背中にアプローチできる

 

膝痛がなくなるまで使いこなすのみ、「使用時間」は関係ない

筋膜リリースは使用時間を気にしてはいけません、膝痛が改善されるまで使いこなすのみです。膝周辺の筋肉からスタートし股関節周辺までアプローチできると膝痛は改善できます。当院では筋膜リリースを施術時に使いますが家でのセルフケアとしての使い方も説明致します。

まとめ 

変形性膝関節症は筋肉の異常が根本原因ですからそれを解消する筋膜リリースは有効なツールです。ただし高齢者の方はこれを実践するのは怖いかもしれません。当院では筋肉の異常、強張り、硬直を施術で解消していきます。「揉む、叩く、捻る」の3種類の刺激を通じて筋肉の異常を一つ一つ解消していきます。筋肉の異常が解消されていきますと膝関節の変形、歪みが改善され結果関節内の軟骨や半月板の磨耗が解消され変形性膝関節症が解消します。ご自身で筋膜リリースなどの道具を使うのが難しい方は一度体験施術を体験下さい。

最後に

アメリカでは変形性膝関節症は運動療法で完治させます、今回ご紹介した筋膜リリースは決して補助的な治療法ではなくど真ん中の治療法、正攻法です。逆に鎮痛剤やヒアルロン注射は私に言わせれば対処療法です。筋肉の状態を変えること、筋バランスを整えて膝痛を治すという考え方は世界ではスタンダードです。