「膝痛と足首痛」を同時に抱える場合はどうするか?

膝痛 (変形性膝関節症) も足首痛も「原理原則」は同じ

膝痛も足首痛も解消方法は同じ、原理原則は腰痛、膝痛の関係と同じです。ただし足首痛に関して言えば下腿部外側だけでなく足部外側、足の甲の部分へのアプローチも改善方法に加わります。腰痛が大腿部と臀部外側が中心であったのに対し、足首痛は下腿部、足部が中心になります。とはいえ脚外側へのアプローチには違いなく結果もほぼ同じなります。

↑ブログを動画で聞く↑

足首痛の方も膝痛も「外側重心」になっている

足首痛の方、膝痛の方に共通して言えることは外側重心だということ、内側重心ではなく外側重心になっています。足の中心に力が入っておらず足の外側に力が入っています。この状態が脚を歪ませ膝関節や足首の関節を狂わせているわけです。

膝痛を改善した時点で足首痛の「半分」は痛みが消えている

膝痛を解消した時点で足首痛の半分の痛みは解消します。それは下腿部の外側の筋緊張を取り除いた時点で足首痛も解消し始めるからです。残りの足部外側、足の甲をアプローチして足首痛を解消します。

膝痛を解消した時点で「外側重心」が「内側重心」にシフトし始めている

膝痛を解消していきますと確実に外側重心だった身体が内側重心にシフトしていきます。内側重心にシフトしていなければ膝痛は解消されません、ということで足首痛の根源がほぼ解消されてきています。ただし完璧な内側重心になっていることは難しいので残りの部位を施術することでさらに内側重心に導いていきます。内側重心に完璧にシフトすることで膝痛、足首痛が改善されます。

関節痛の全ては「外側重心」を「内側重心」にするだけでほぼ解決する

腰痛、膝痛、足首痛、このブログで何度もお伝えしてきましたがこれらの関節痛の共通点は身体の重心が外側重心であること、内側に力が入らず外側に力を入れて無理やり立っているということです。この身体バランスを各所から解消することで外側の過度な緊張を取り去り、内側に力が入る身体に。結果各症状を取り除きます。

  膝痛の原因 足首痛の原因
重心 外側重心 外側重心
弱い部位 内側が弱い 内側が弱い
硬直場所 脚外側に異常な緊張 脚外側に異常な緊張
筋力低下箇所 膝関節を支える筋力の低下 足関節を支える筋力の低下
改善方法 膝を中心に外側の緊張を取り除き内側も筋力を高める 足首中心に外側の緊張を取り除き内側の筋力を高める
形状 O脚、X脚、XO脚 O脚、X脚、XO脚

まとめ

足首痛も、変形性膝関節痛も基本的には筋肉の異常から生まれます。関節の損傷が起こる前には必ず筋肉の異常があります。筋肉の異常という大前提があって関節の異常は生まれます。足首の損傷も、膝関節の損傷も筋肉の異常が表面化したものでですから関節痛を改善するには筋肉の異常を取り除くしかないのです。当院では膝関節の異常も、足首の異常も全て筋肉の異常と捉え筋肉の異常を施術で解消していきます。筋肉の異常とは硬直、癒着、痩せ細りなどです。これらの異常を「揉む、叩く、捻る」の刺激を駆使して解消していきます。関節痛がなくなるまで施術を継続することで痛みの軽減を実現します。

最後に

アメリカでは膝痛、変形性膝関節症は運動療法で治します。理学療法士が適切な運動を指導し症状を完治するまで導きます。一方日本ではいまだに投薬治療、水抜き、ヒアルロン酸注射が行われています、時代遅れの治療がまかり通っています。今回のテーマ、膝痛と足首痛同時に抱えている場合はどうするか?ですが関節の痛みは筋肉の異常を解消することで簡単に改善できます、一つ一つの筋肉の状態を改善することで関節痛は簡単に改善します。世界では当たり前の運動療法をより進化させ施術で直接異常を解消することで短時間で関節の状態を改善できます。

運動療法とは


運動療法(うんどうりょうほう、英語: Exercise therapy)とは、身体の全体または一部を動かすことで症状の軽減や機能の回復を目指す療法のこと[1]治療体操機能訓練などとも言う。運動療法というのは、その名称どおり、運動すること、つまり身体を動かすこと、を治療法として用いることである。
理学療法士が行う治療では、日常生活活動訓練物理療法などと並び主用な治療法のひとつである。運動療法には関節可動域回復訓練、麻痺回復促進訓練、歩行訓練、筋力増強、心肺機能改善訓練などが含まれる。
健康維持・増進における運動の効果が医学的に認識され、運動医学スポーツ医学が研究されるようになって、生活習慣病などに効果が期待されている分野である。運動療法は、現在は主に生活習慣病(高血圧動脈硬化虚血性心疾患糖尿病高脂血症等)に効果的とされている。

wikipedia