膝関節「硬直」からの膝関節「機能不全」、「機能不全」からの膝関節「機能破壊」の順

膝がいきなり壊れることはない、、、必ずあるプロセスを歩む

膝関節が突然壊れることがないのは、膝関節は先ずは硬くなり(硬直)、違和感や痛みを感じ始め(機能不全)、その後組織破壊(機能破壊)へと流れていくからです。これが急性膝痛、慢性膝痛、手術、人工関節への流れです。痛みも無く、違和感もなく突然壊れるということはありません。 

痛みや違和感は健康な状態に戻ろうとする身体のサイン

膝に違和感を覚えたり、痛みを感じるのはが機能破壊になる前の警告、警報ですからその警報に素直に従って痛みが無くなるまで試行錯誤すれば良いのです。しっかりと治そうと試行錯誤をしている限りは膝が壊れることはありません。膝に注意を向けているだけで身体の警報は役目を果たしています。

無自覚≧違和感≧痛み≧破壊の人工分布

実は日本人で膝の違和感を感じているのは少数で、ほとんどの人は無自覚な膝痛予備軍です。多くの方は足が歪んでいますからこれは膝痛予備軍になります。その予備軍の中から歪みが閾値を越えた人間が現れ膝に違和感を覚えます。足に違和感を感じる人間の中からある閾値を越えた人間が痛みを感じ始め、その中でもさらに閾値を越えた人間が膝の組織破壊に至ります。どの段階で膝痛にしっかりと向き合い正しい知識を身に付け解消するかだけです。

まとめ

変形性膝関節症は関節内の軟骨の炎症です。厳密には関節内の軟骨が磨耗して磨耗粉が噴出し、その磨耗粉が関節内で炎症を引き起こしています。このメカニズムを理解して早期に解消できれば脛骨や大腿骨、半月板の損傷まではいかずに止めることができますがそれをしないで放置しますと症状が初期から中期、末期へと進行していきます。これが膝関節症のプロセスです。当院では変形性膝関節症も半月板損傷も、極度のO脚も筋肉の異常が引き起こしたものと捉えています。ですから全ての解決方法は筋肉の異常を解消することにあります。施術で筋肉の異常(強張り、癒着、硬直、痩せ細り)に対し刺激を加えることで異常を解消、結果膝関節の歪み変形を解消し関節内の炎症を抑えます。筋肉の異常が主の原因であることが理解出来てしまえばあらゆる方法で解消が可能であることも理解できます。決して難しくないことが分かります。

最後に

日本を除く先進国では変形性膝関節症は運動療法で治します。筋肉の状態を正しい状態に導くことで治します。逆に言えば変形性膝関節症は筋肉の異常を放置していては治りません。筋肉が正しく動くように導けばそれに比例して解消していきます。その点だけ認識していれば変形性膝関節症は怖い症状ではなく簡単な症状です。

運動療法とは

運動療法(うんどうりょうほう、英語: Exercise therapy)とは、身体の全体または一部を動かすことで症状の軽減や機能の回復を目指す療法のこと[1]治療体操機能訓練などとも言う。運動療法というのは、その名称どおり、運動すること、つまり身体を動かすこと、を治療法として用いることである。

理学療法士が行う治療では、日常生活活動訓練物理療法などと並び主用な治療法のひとつである。運動療法には関節可動域回復訓練、麻痺回復促進訓練、歩行訓練、筋力増強、心肺機能改善訓練などが含まれる。

健康維持・増進における運動の効果が医学的に認識され、運動医学スポーツ医学が研究されるようになって、生活習慣病などに効果が期待されている分野である。運動療法は、現在は主に生活習慣病(高血圧動脈硬化虚血性心疾患糖尿病高脂血症等)に効果的とされている。

wikipedia