施術後に逆に膝の痛み(変形性膝関節症)が増す時のパターン

股関節、体幹を使えるようにすることで歩きが大胆になり膝の負担が一時的に増える

膝の痛みを解消する上で股関節の動き、体幹の動きは重要です。当院では施術時には股関節周辺、体幹に動きをつけ身体のバランスを変えていきます。長期的には必ず膝の負担は軽減し痛みは解消します。ですが短期的には動きが良くなることで膝の負担が増え膝痛が悪化するケースもあります。

 

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体幹筋とは


体幹筋(たいかんきん、羅名: musculi trunci)は広義の骨格筋のうち、体幹に属する筋肉を総称したものである。内臓を支える機能とともに、運動時のバランスをとるために骨格筋を随意で動かす際は最初に動かす筋肉であるため、この筋肉が弱ると運動が不安定になる。体幹筋は前体幹筋(主な一例腹直筋腹横筋腹斜筋大胸筋)と後体幹筋(広背筋脊柱起立筋僧帽筋)に分けられる。体幹筋に対して、上肢、下肢に属する筋肉を体肢筋と呼ぶ。略して体幹とも呼ばれる。BIG3ではベンチプレスで胸部、デッドリフトスクワットで背中を鍛えることができる。

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短期的な膝痛で諦めてはいけない

身体の動きが良くなっていく過程での膝痛は我慢しなくてはなりません。身体の動きが良くなれば膝痛は長期的には解消されていきますからその過程での痛みは一時的に過ぎません。ですから仮に痛みが増したとしても身体のバランスを変えることに専念し痛みが引くのを待ちます。

身体の動きが良くなる=筋肉が発達する 

施術で身体の動きが良くなっていく、可動域が広がっていきますと筋肉が発達していきます。動きのモーションが大きくなれば使う筋肉の量が増えますから確実に筋肉が鍛えられていきます。膝関節の痛みは歪みからスタートして膝関節を支える筋肉が痩せ細ることで起きますから筋肉が復活していけば痛みも解消できるということになります。

椎間板ヘルニアも似た状態に陥る危険性がある

椎間板ヘルニアを持つ方も同じようなケースに陥る場合があります。身体の動きが良くなることで逆に腰に負担がかかりヘルニアが悪化するというケースです。身体の動きを良くすることは椎間板ヘルニアにとって重要であることは間違いないので短期的な痛みで諦めてしまうことなく長期的に臨む必要があります。

椎間板ヘルニアとは


椎間板ヘルニア(ついかんばんヘルニア、herniated disc herniation)は、ヘルニアの一種であり、椎間板の一部が正常の椎間腔を超えて突出した状態である。
椎体と椎体の間には人体最大の無血管領域と呼ばれる椎間板が存在している。椎間板は中央にゼラチン状の髄核、周囲にはコラーゲンを豊富に含む線維輪から成る。この髄核や線維輪の一部などが突出した状態が椎間板ヘルニアである。Macnabによる分類が有名である。
多くの動物は脊椎を重力に垂直にして生活しているのに対し、人間は二足歩行であるために脊椎は重力と平行方向となる。このため、立位では椎間板には多くの負荷がかかる。
椎間板ヘルニアは、下位腰椎 (L4/5, L5/S1) が最多で、次に下位頸椎に多く、胸椎には少ない。胸椎に少ないのは、胸郭により、椎体間の可動性が頚椎や腰椎に比べ少ないことによる。また、神経根走行の関係から、下位腰椎では、上位腰椎に比べ、神経根症状を起こしやすく、発見されやすい面もあるかもしれない。高齢になると、下位頚椎での可動性が減少し、ヘルニアが起こりにくくなり、比較的上位の頚椎病変を来しやすくなる。すなわち、椎間板ヘルニアは、よく動く脊椎の部分で起こりやすいのである。

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まとめ

変形性膝関節症を施術する際に唯一問題点が動けるようになってしまうことによる膝関節、関節軟骨のダメージです。行動量が劇的に増えることによって膝関節、関節軟骨の負担が増し磨耗が進むということです。長い目で見れば全く問題は無いのですがショートスパンでは怖くなります。変形性膝関節症の方はとにかくこの病気、症状のことを理解してください。変形した膝関節が炎症を起こしたわけだから変形が改善する、変形が正常に戻れば炎症は必ず収まるということです。ですから変形が是正された上での膝の痛みは一過性のものであり怖くはないのです。歩きやすくなっているという時点でもう完治に近づいているということです。

最後に

「施術後に逆に膝の痛み(変形性膝関節症)が増す時のパターン」について今回は製作しました。施術後に逆に痛みが増してしまうパターンは稀にあります。身体全身の可動域が広がって身体の使い方は改善されても膝関節の負担が確実に減るとは限りません。動きがよくなることで傷口が広がってしまう、そのような状態です。ですがこれは仕方のないこと、ここを早く乗り切って次のステージに上がっていく必要があります。