大腿骨内顆骨壊死について

負荷がかかり続ければ組織が壊れるのは当たり前

腰椎においてはすべり症という症状があり、椎間板ヘルニアがあり、狭窄症という症状もあります。膝においては変形性膝関節症があり、大腿骨内顆骨壊死という症状もあります。腰もある一定期間腰椎に負荷がかかり続けますと変形したり、神経に触れたりと症状が重くなっていくように膝もある一定期間負荷がかかり続けますと変形性膝関節症になったり大腿骨内顆骨壊死になります。


腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)は、脊椎にある脊柱管(せきちゅうかん)という神経を囲んでいる管が狭窄する整形外科疾患。
通常、加齢に伴って発生する脊髄変性症で広く見られる症状であるが、ときには脊椎椎間板ヘルニア骨粗しょう症腫瘍によって引き起こされる場合もある。

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負荷がかかり続けた結果が症状だから負荷そのものを取り除くのみ

椎間板ヘルニアも狭窄症も、腰椎すべり症も負荷がかかり続けて症状として形になりますから、変形性膝関節症も大腿骨内顆骨壊死も負荷を取り除くことで解決していきます。負荷とは何か?それは身体がバランスを失いある一定箇所におかしな負荷がかかった状態です。ですから体のアンバランスな状態を取り除くことで膝にのしかかった負荷を取り除きます。


椎間板ヘルニア(ついかんばんヘルニア、herniated disc herniation)は、ヘルニアの一種であり、椎間板の一部が正常の椎間腔を超えて突出した状態である。
椎体と椎体の間には人体最大の無血管領域と呼ばれる椎間板が存在している。椎間板は中央にゼラチン状の髄核、周囲にはコラーゲンを豊富に含む線維輪から成る。この髄核や線維輪の一部などが突出した状態が椎間板ヘルニアである。Macnabによる分類が有名である。
多くの動物は脊椎を重力に垂直にして生活しているのに対し、人間は二足歩行であるために脊椎は重力と平行方向となる。このため、立位では椎間板には多くの負荷がかかる。
椎間板ヘルニアは、下位腰椎 (L4/5, L5/S1) が最多で、次に下位頸椎に多く、胸椎には少ない。胸椎に少ないのは、胸郭により、椎体間の可動性が頚椎や腰椎に比べ少ないことによる。また、神経根走行の関係から、下位腰椎では、上位腰椎に比べ、神経根症状を起こしやすく、発見されやすい面もあるかもしれない。高齢になると、下位頚椎での可動性が減少し、ヘルニアが起こりにくくなり、比較的上位の頚椎病変を来しやすくなる。すなわち、椎間板ヘルニアは、よく動く脊椎の部分で起こりやすいのである。

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外側重心になり、前重心になることで体は壊れていく

身体の中心に重心が乗り、中心で立てている状態であれば全く問題は起きませんが体はメンテナンスを怠けますと重心が外側に偏り、中心軸が壊れていきます。この状態を続けることで脚は歪み腰には無駄な負荷がかかります。外側の無駄な緊張を取り除き、中心に軸を再形成することで膝の負担を軽減して膝関節が再生するよう導きます。

内側重心、後ろ重心になれば改善されていく

身体が壊れないバランスは内側重心、後ろ重心です。身体は重心が外にズレ、前に傾くことで崩れあらゆる障害が生まれます。その一つが膝痛、変形性膝関節症、そして今回の大腿骨内顆骨壊死です。根本的原因であるからだの重心を改善することでこれらの症状を解消します。

まとめ

安静時に膝が痛む場合は大腿骨内顆骨壊死を疑う必要があります。安静時の膝の痛みは通常の痛み、変形性膝関節症とは異なります。多くの方が悩む変形性膝関節症は動くことで膝関節内部にあるクッション(半月板や軟骨)が磨耗し炎症を引き起こします。ところが大腿骨内顆骨壊死は安静時でも痛みが出ます、それは骨には神経が通っているため損傷があると痛むからです。ところが関節軟骨は神経が通っていないので動いて磨耗しその磨耗粉が発生しないと痛みがないのです。ですから安静時に痛むのか動くと痛むのかは大きな違いがあるのです。