変形性膝関節症は「軟骨組織や半月板の磨耗粉」を発生させないように全力を尽くせば全て解決

問題は一点に尽きる「磨耗粉」を発生させない身体つくりをするのみ

ほとんどの膝関節症は軟骨組織、半月板の磨耗粉が全ての原因です。身体が磨耗しているわけですから問題が起きないわけがないのです。この至極シンプルな結論に対し解決方法も単純明快、磨耗粉が出ない身体にするだけです。逆に言えばこの磨耗粉が出る限りなんら問題解決には至らないことを意味します。

  摩耗粉の発生メカニズム
脚が歪み膝関節が圧迫される
圧迫により膝関節の軟骨が削れ始める

軟骨の削れによって摩耗粉が発生する⇒痛み発生

関節液での軟骨修復が間に合わず摩耗粉が発生しながらも軟骨は削れ続ける⇒痛み継続、半月板損傷やO脚につながっていく

鎮痛剤もヒアルロン酸も水抜きも「磨耗粉」の根絶には至らない

磨耗粉が出ないようにするためには病院であれば運動療法をして膝関節に負担がかからない身体にシフトするしかありません。ところが病院で行われる運動療法は先ず病院が儲かりにくいという理由で敬遠されなおかつそこで行われる運動療法は私に言わせればほぼ無意味です。それは膝関節周辺の可動域を広げるぐらいにしかならないからです。


よくいわれる「水が溜まる」とは関節液や滑液とも呼ばれる体液が関節内外で過剰に分泌されて溜まったもののことで、これは炎症を起こした部位を防ごうとヒトの生体が行なう防御反応の1つであり、それ自身は症状ではあっても病気ではない。もともと適正量は関節包内にあって潤滑の助けとなっている。
関節包の後方に穴が開いて関節液が膝裏に溜まったものを膝窩嚢腫(ベーカー嚢腫)と呼ぶ。関節包に穴が開かなくても、過剰な関節液が関節包を膨らませて関節前方に腫れるものが関節周囲炎や関節関節包炎と呼ばれるものになる。
日本では「水を抜くと癖になるので良くない」と言う患者もいるが、迷信か思い込みであり、関節液の過度の滞留は患者の痛みとなっても体の自然治癒を助けることにはならず、注射前に十分に患部の殺菌処置を行なう必要があるが、注射器で何度も「水」を抜いても「癖になる」訳ではなく、抜く抜かないに関わらず炎症が続けば「水」は溜まり続ける。

wikipedia

結論から言えば「姿勢が良くなるための運動」を駆使する

姿勢の悪さ=膝関節の磨耗ですから、姿勢が良くなるような運動をしなくては意味がありません。当院では姿勢を悪くする直接要因を一つ一つ潰していき膝関節の磨耗を防ぎます。ただ運動すればいい、ただ可動域を良くすればいい、などの甘い考えを捨てて本気で姿勢を良くしていく他解決方法はありません。

まとめ

変形性膝関節症において磨耗粉の存在がなぜクローズアップされるかといえば膝関節のクッション、緩衝材である関節軟骨と半月板に神経が通っていないからです。神経が通っていないから磨耗粉が痛み物質を発生させ磨耗を防いでいます。人間の身体のこの完璧な設計には頭が下がります。我々は関節軟骨と半月板の磨耗粉を発生させないようにしなければなりません。関節軟骨、半月板は膝関節のゆがみによって磨耗粉は発生します、ですから膝関節が変形しなければそれで全ては解決します。膝関節を歪ませず、変形させないようにするにはどうするか?それは膝関節周辺の筋肉、股関節周辺の筋肉、太腿周辺の筋肉の異常を取り去り脚の歪みを取り去ればいいのです。脚は筋肉の異常で歪みます、膝関節も印肉の異常で歪みます。この筋肉異常を一つ一つ解消するほかないのです。当院では筋肉の異常を施術で解消していきます。揉む、叩く、捻るの刺激を筋肉に与えて異常を正常に変えていきます。筋肉の一つ一つが正常になっていきますと膝関節のゆがみも改善され正常になります。膝関節が正常になりますと関節内の軟骨、半月板のダメージ、磨耗も改善され痛みが減っていきます。

最後に 

今回は変形性膝関節症と磨耗粉の関係について今回お伝えしました。日本を除く先進国では変形性膝関節症は運動療法で治します。運動療法とは筋肉を正しく動かせるようにして膝痛を改善するという方法です。理学療法士がリハビリではなく膝痛を治す目的で運動療法を行います。日本ではまだまだ筋肉を改善して膝痛を治すという概念がありませんが日本以外ではこれは常識です。