変形性膝関節症において「水は抜くのではなく自然と体内に吸収されるように導く」

正しい施術や運動療法を重ねると水は自然と体内に吸収される

水とは関節液です。この液体は関節軟骨に栄養を与え続け軟骨の健康状態を保ちます。膝の関節軟骨は膝関節のクッションの役割を持ちますからこのクッションが過度にダメージを負いますと関節液が大量に分泌されてこのクッションの回復を促します。そしてこのクッションが無事完治したら水分はまた体内に吸収されるのです。

人間の身体は驚異的メカニズムで出来ている

関節液は膝関節の磨耗がなくなれば勝手に体内に吸収されるという素晴らしいメカニズムで構成されています。これは本当に驚くべきことです。そのような素晴らしい身体にも関わらずこれを無理やり抜くという行為は一体何を目指しているのか疑いたくなります。完治すれば勝手に体内に吸収される関節液も、吸収する身体のメカニズムも驚愕です。

つまり水は抜かなくても勝手に無くなる

関節液は役割を全うしたら勝手に無くなるのでこの関節液を抜くという病院の処置は一体何を目的にしているのでしょうか?役割が終われば無事無くなるこの関節液を抜き、ヒアルロン酸を注射で投与しなくてもこの関節液こそが関節軟骨を再形成します。わざわざ再形成を邪魔して人工の軟骨組織を注射するという茶番劇は拒否しなくてはいけません。

ヒアルロン酸の注射は変形性関節症の治療法のひとつ[2]。追加して、21歳以上での、顔のシワや唇への注射がFDAによって承認されており、この使用法では若々しい外観の維持に使われている[1]。浸透圧保護剤などと組み合わせて、ドライアイに有効とされる[3]
また角結膜上皮障害の治療薬、白内障・角膜移植手術時における前房保持剤として利用するほか、過酸化水素水と混ぜ合わせたものをがん放射線治療増感剤として用いる。

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筋肉が強張って脚を歪めているという認識を医師は持たない

私は常に驚かされるのは、整形外科の医師の方々が筋肉が強張って脚を歪め、膝関節の軟骨組織が磨耗するという概念をあまりもっていないということです。筋肉は使えば硬直します。50代以降の女性などはほぼ硬直しきっています。硬直すれば脚は歪み膝関節も歪ませます。歪みはダイレクトに軟骨組織の磨耗を生み出し結果水は溜まるようになるのです。つまり最初の筋緊張を取り除く、筋肉の強張りを解決すれば完治するという至極簡単な理論に行き着くはずです。水を抜いている場合ではありません、ヒアルロン注射を打っている場合ではありません。早期に筋緊張を取り除き脚の歪みを解消し軟骨組織の磨耗を解消するのみです。

  水が再吸収されるメカニズム

水でなく関節液は必要でなければ分泌されないため必要性がなくなれば再吸収される

再吸収される前に注射で抜いても状況が変わっていなければ水は分泌され続ける
水が溜まって関節の動きが悪くなるのは関節の可動域を狭くすることで自ら関節の磨耗を防いでいる、必要性がなくなれば自然と再吸収される
ドライアイの涙と同じで乾燥していれば涙も分泌が続くように膝関節の関節液も磨耗が続けば分泌され続ける

まとめ

「水抜き」のやっかいな点は水を抜いた直後膝関節の動きがよくなり改善したような錯覚を起こす点です。この「水」ですが実際は水ではなく関節液であり関節軟骨を再生させる薬でもあります。この薬を抜いてしまったら関節軟骨の再生が遅れるため逆に関節軟骨の磨耗を加速させ症状を悪化させます。病院で水抜きをしましょうと言われたら、先ずは考えますと言ってその場を立ち去ることをお勧めします。水を抜くのではなく水が体内に再吸収されるように身体を変えていきましょう。水の量は膝関節の状態の物差しだと考えれば改善されてくれば水は少なくなっていきます。当院では、水を抜くのではなく、水が無くなっていくような脚に切り替えていきます。具体的には脚の歪み=膝関節の圧迫=水が溜まるです。脚の歪みが軽減すれば水は減少します。

当院の施術

当院では水抜きをするのではなく水が自然となくなっていくような状態に膝関節を導いていきます。関節液は必要性がなくなれば直ぐに体内に吸収されますから関節液が分泌されない状況に膝関節の状態をもっていけばいいのです。ではどうするか?当院では変形性膝関節症は筋肉の異常が作り出した症状であると考えます。凝り固まったあるいは疲労物質が溜まった、もしくは痩せ細ってしまった筋肉の異常が身体全体、足全体、膝全体を歪ませていると考えます。ですのでこのゆがみを取り除くためために筋肉の異常を解消していけばいいと考えるわけです。筋肉の異常を箇所を施術でもって正常になるまで刺激を加えていきます。膝関節、脚、身体の歪みが改善されるまで刺激を与えていきます。一点痩せ細ってしまった筋肉に関してはストレッチなどで再強化していきます。膝関節の変形が改善できるまで施術を重ねていきますと痛みは軽減していきます。

最後に

日本を除く先進国では変形性膝関節症は運動療法で治します、筋肉の動き、形状を正常にすることで治します。理学療法士がついて正しいエクササイズを指導して膝痛を治していくのです。日本のように湿布をしたり、鎮痛剤を投与したり、水を抜いたりは世界では非常識です。筋肉を変えて膝痛、変形性膝関節症を治すことがもっとも効率的で最短の治療と考えられています。この現実をしっかりと受け止めて今後の治療の参考にして頂ければと思います。


よくいわれる「水が溜まる」とは関節液や滑液とも呼ばれる体液が関節内外で過剰に分泌されて溜まったもののことで、これは炎症を起こした部位を防ごうとヒトの生体が行なう防御反応の1つであり、それ自身は症状ではあっても病気ではない。もともと適正量は関節包内にあって潤滑の助けとなっている。
関節包の後方に穴が開いて関節液が膝裏に溜まったものを膝窩嚢腫(ベーカー嚢腫)と呼ぶ。関節包に穴が開かなくても、過剰な関節液が関節包を膨らませて関節前方に腫れるものが関節周囲炎や関節関節包炎と呼ばれるものになる。
日本では「水を抜くと癖になるので良くない」と言う患者もいるが、迷信か思い込みであり、関節液の過度の滞留は患者の痛みとなっても体の自然治癒を助けることにはならず、注射前に十分に患部の殺菌処置を行なう必要があるが、注射器で何度も「水」を抜いても「癖になる」訳ではなく、抜く抜かないに関わらず炎症が続けば「水」は溜まり続ける。

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