「関節軟骨の特性」を知れば変形性ひざ関節症は怖くない

関節軟骨は骨を保護するクッションとして存在する 

関節軟骨は脛骨、大腿骨を保護するクッションとして存在します。このクッションがありからこそ人間は多くの運動や重いものを持っても骨を痛めずに済むのです。運動しても骨が痛まないどころか鍛えられるのは全てこの関節軟骨のお陰です。

 

軟骨(なんこつ、: cartilage)は、軟骨細胞とそれを取り囲む基質からなる結合組織であるが、組織中には血管神経リンパ管が見られない。弾力性があり、脊椎動物に比較的発達している。

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関節軟骨が主な原因だから関節軟骨を理解する

関節軟骨は動かさなければ痩せ細っていきます、つまり機能を失っていきます。ですから歩き方が正しければ適度に歩くことが膝関節を健全に保つコツです。適度な運動は膝には良いのです。それは関節軟骨が動くことで関節液から栄養素を取り入れるからです。

動かなければ関節軟骨は痩せ細り、動けば関節軟骨にダメージがかかるというジレンマ

ところがです、変形性膝関節症になってしまう方は歩いたり、動いたりすると関節軟骨にダメージが加わるような状態に身体が歪んでしまっています。ここが問題をややこしくしている主な要因です。動かなければ膝の関節軟骨は痩せ細ってしまいますから動かなくてはなりません、ただ関節軟骨にダメージを与えても駄目。

関節軟骨にダメージが来ないような身体にするしかない

このブログでも再三お伝えしていますがその唯一の解決方法が「関節軟骨にダメージが加わらない身体にする」これだけです。ダメージが加わらなければ歩いたり、立ったり、運動することで関節軟骨は健全に維持できるのです。関節軟骨にダメージが加わらない身体は歪みのない身体、正しく立てる身体、中心に軸がある身体です。そのような状態になるよう当院では施術やセルフマッサージ、セルフストレッチで導きます。


軟骨は、結合組織に分類され、豊富な細胞外基質と、その中に点在する軟骨細胞が特徴的である。
軟骨における細胞外基質を、軟骨基質という。軟骨基質の主成分は、コンドロイチン硫酸などのプロテオグリカンである。コンドロイチン硫酸は大量の陰電荷を持っており、ナトリウムイオンを引きつける。この時、ナトリウムの水和水が一緒に寄ってくる。このような仕組みで、軟骨は豊富な水分を含んでいる。
軟骨細胞は、軟骨基質の中の軟骨小腔と呼ばれる穴の中に入っている。軟骨細胞は、線維芽細胞系の軟骨芽細胞から分化する。分裂直後の軟骨細胞は密集しているが、周囲に軟骨基質を分泌するにつれて隙間が開いていく。そのため、完成した軟骨では、一つの軟骨小腔には多くとも 2、3個の細胞しか入っていない。
軟骨全体は、軟骨膜によって包まれるのが普通である(例外:関節軟骨)。血管は軟骨の中には侵入せず、軟骨細胞は、組織液を介した拡散によって酸素や養分を受け取り不要物を排出する。

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まとめ

当院の施術について

変形性膝関節症とは関節軟骨です。変形性膝関節症と診断された自分の関節軟骨が削れ始めていると考えてください。歩けば歩くほどに関節軟骨は削れさらに痛みます。では全く歩かないとどうなるか膝周辺の筋肉が落ち始め歪みが加速します。歩いても関節軟骨は削れ、歩かなければ膝関節が歪み関節軟骨は削れる、、このダブルパンチで多くの高齢者は膝痛を諦めます。膝痛と上手く付き合っていくという考え方に落ち着きます。そして最終的は手術が待っています。当院では歪みを作り出した原因である「筋肉の異常」にフォーカスします。変形性になってしまった膝関節の「変形性」を取り除くために筋肉の異常を施術で解消します。「叩く、捻る、揉む」の3種類の刺激を駆使して筋肉の異常を解消し脚の歪み、膝関節の歪みを解消していきます。そして最終的には膝関節内の関節軟骨、半月板の損傷を防ぎます。関節軟骨はダメージを与えない限りは関節液で修復が起こりますからそれだけで完治していくわけです。

最後に

関節軟骨の特性を知れば変形性膝関節症は怖くないという内容ですが、関節軟骨の回復、修復の仕組みが分かってしまえば膝痛にならないような身体にしてしまえばあとは自然と関節軟骨が修復、改善されることが理解できます。ところがこの痛みを薬で止めてしまったり、水抜きをしたり、ヒアルロン酸注射で何日間かの時間稼ぎをしますとその期間中も関節軟骨は削られ続け知らないうちに初期から中期、末期へと症状が進んでしまいます。ですから関節軟骨が削れることでできる痛みをしっかりと認識しこの痛みが発生しないように筋肉の異常を解消していけばいいということになります。人間が身体を壊さないために発明した痛み、痛覚をしっかりと頼りにすることが重要です。