「変形性膝関節症にとりあえず湿布を」の危険

湿布をとりあず貼っておきますね、、で膝は壊れる

湿布とは一体何でしょうか?痛みを取り除くもの、炎症を冷やすもの、貼付箇所を温めるもの、、、、多くの方は何も考えず湿布をとりあえず張ります。そして病院もとりあえず湿布を張ります。なんとなく多くの方は湿布は副作用がないなんかいいものみたいに感じています。ところが湿布は投薬ではなく皮膚から吸収させる鎮痛剤です。鎮痛剤とは痛みを和らげる薬です。

経皮吸収させる薬を毎日貼付することをしっかり自覚する

このブログでも何度も説明していますが鎮痛剤は痛みを和らげますから、軟骨が過度に削れ膝関節に強いダメージを受けても気付かなくなります。関節軟骨、半月板には神経がありませんから削れると磨耗粉が痛み物資サイトカインを分泌させて磨耗を守ります。この痛みを抑えれば軟骨が削れても気付かないという状態に陥ります。湿布は皮膚から吸収する鎮痛剤ですからその点を重々理解して貼らなくてはなりません。

とりあえずの湿布で膝は壊れ続ける

高齢者に多いのですが何か身体に良いことをしようと積極的に湿布を張るという行為です。とりあえず湿布を忘れずに貼ることで自分なりの処置をしようとします。ところがこのとりあえずの処置は慢性膝痛、変形性膝関節症には全く意味が無いどころか関節軟骨の磨耗に気付けなくなってしまいます。百害あって一利なしです。関節軟骨の磨耗に気付かせるための痛みを麻痺させるのは大変愚かな行為です。

  「とりあえず湿布」の注意点
とりあえず痛みが引いている間も膝関節は削れ続ける
とりあえず痛みが引いている間に初期から中期に症状が進行する
とりあえず痛みが引いている間に中期から末期へと症状が進行する
とりあえず痛みが引いている間に末期から手術が必要な状態に移行する

まとめ 

今回は湿布の危険についてお伝えしました。湿布自体は炎症を抑え痛みを感じなくするためのもの。急性期の炎症であれば特に問題はありません。問題なのは湿布を継続して貼り続けるという安易な姿勢です。湿布をまったく理解していません。病院側も当然のように毎回診察の度に湿布を処方し患者も当たり前にこれを使い続ける。こんなことをしている間も確実に膝痛は深刻になっていきます。変形性膝関節症は脚が歪み、膝関節が歪み、その歪みが関節内の関節軟骨や半月板を磨耗させて起こります。関節軟骨や半月板は脛骨や大腿骨を守るためのクッションの役割を果たしておりこのクッションが磨耗することで痛みが起こります。関節軟骨や半月板は関節液に守られているため多少の磨耗は全く問題ありません。再生産されるからです。ところがこの磨耗の進みが早すぎますと磨耗粉が噴出しこれが痛みになるわけです。ですから痛いという時点で関節軟骨が危ない状態になっているのです。関節軟骨と半月板の危機です。この状態がさらに悪化しますと大腿骨や脛骨が削れるという危機に陥ります、そうなると病院は半月板除去手術や人工関節を勧めるという流れです。ですから変形性膝関節症は初期状態で絶対に治さなくてはならないのです。湿布をしたら痛みが落ち着くなどど言っている間に確実に関節軟骨や半月板は損傷を続けていきます。当院では脚の歪みを作り出す筋肉の筋緊張、異常、硬直にフォーカスし筋肉から身体を変えていきます。筋肉の状態を通常に戻すことで脚の筋バランスの変え歪みを解消、膝関節の歪み、関節軟骨、半月板の圧迫を取り除くことで変形性膝関節症を解消します。

最後に

とりあえず薬を処方しておきますね、、、このやりとりはもしかしたら今後の日本の病院でも見れない光景になるかもしれません。今現在日本の国家医療費は莫大に膨れ上がりそれをなんとか個人や会社が負担して維持していますがいずれこれは破綻するはずです。そうなりますとアメリカのように医療費も民間保険会社を利用するようなシステムに変更されることに。今現在アメリカでは民間保険会社に国民は加入し医療費はそこから出されます。そうなりますと民間保険会社は無駄な出費は抑えたいので意味のない治療を医師に許可しないという流れが起きています、その結果が変形性膝関節症に対する運動療法です。日本を除く先進国では運動療法で変形性膝関節症が治療されているという事実をしっかりと受け止めて膝痛に向き合って頂ければと思います。