膝痛整体院が考える「半月板損傷手術後の問題点」

半月板の破片は無くなってもO脚は進行し続ける

変形性膝関症が進行し、膝関節内部にあるクッションである半月板が欠けて破片になりその破片が痛みを生み出したり、関節包に炎症を起こさせたり、側副靭帯に障害をもたらしたりした場合、半月板の破片を除去する手術が勧められこの破片は取り除かれます。これで一応問題点は解決したことになるのですが実際は全く根治されません。というのは変形性膝関節症になってしまった原因が解決されていないからです。


半月板損傷とは
形態の差により、正常型と円板型 discoid meniscus に分けられ、それぞれ病態が異なる。
正常型は成人若年男性に多く発生し、スポーツ交通事故労働災害などの外傷が原因となる。発生部位は外側半月に多いのが特徴とされてきたが、近年はスポーツ損傷の増加で内側半月の方が頻度が高くなった。中でも後節部の断裂が多く見られる。自覚症状としては疼痛、腫脹、歩行障害、膝折れ現象 giving way などが見られ、他覚的には可動制限、筋萎縮、嵌頓、水腫圧痛などが現れる。
円板型は幼時から見られることがある。正常型のものに比べて若い世代に発症し、女性にやや多い。先天性形態異常とされ、徐々に変性を起こし、弾発膝(ばね膝)、嵌頓などが認められるようになる。外側半月罹患が圧倒的に多い。
治療に際しては、外傷性の急性期のもので関節包剥離である場合には保存的に治癒するが、実質内のものは手術的に縫合、切除を行う。近年は関節鏡視下手術が施される。
半月にはこの他、半月嚢腫 meniscal cyst、骨化症 lunula などの障害もある。

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変形性膝関節症の原因が半月板であれば勿論問題は解決する

半月板が損傷したのは結果であって問題は外にあります。変形性膝関節症を生み出した原因は膝にはなく筋肉の強張りやそれによって衰えた筋力低下に問題がありこの筋肉問題が脚を歪ませ、膝関節を圧迫し半月板の損傷を招きます。ここを解決しない限り半月板損傷は解決してもO脚、関節軟骨の磨耗は進行し続けるのです。

半月板損傷手術の問題点
1.半月板を取り除いても根本治癒にはならない
2.半月板が損傷した原因には一切関与していない
3.リハビリはあくまで手術後の回復のみ
4.術後O脚が進む傾向がある

原因を根絶しない限りいたちごっこは永遠に続く

半月板損傷の手術に対し私が懐疑的なのは半月板損傷を引き起こした根源の問題に迫らなければ膝関節の障害は姿、形を変え永遠に続くと思うからです。では根源の問題とは何なのか?それは身体のバランスの悪化です、身体が外側重心になって中心で立てていないということです。あらゆる筋肉が硬直、癒着、弱体化が進み膝関節を支持する力を失っている、これが症状の根源的問題です。

表面にでた問題が半月板損傷であって深層にはあらゆる問題が潜伏している

問題を作り出した原因にしっかりとアプローチできれば膝の問題、特に変形性膝関節症は難しい病気ではありません。ところが根本にアプローチせずその場しのぎで手術やヒアルロン酸注射、鎮痛剤でごまかして問題は徐々に深刻化していきます。

深層にある問題をみていけば再発の恐れはなくなる

表層の問題が半月板損傷であれば深層の問題は膝関節を支える筋肉が機能せず膝関節が徐々に壊れ始めているということではないでしょうか。膝関節が徐々に壊れていくわけですから次から次へとあらゆる症状が飛び出してきます。例えば炎症があったり、O脚があったり、十字靭帯損傷があったり、水が溜まったり、膝崩れがあったりです。どれもこれも膝関節が壊れていく途中経過です。膝関節が壊れていくのをしっかりと止めることこそが最重要課題になります。

まとめ

当院の施術について

手術をすれば全て解決されるのでは?と多くの方は思います、半月板損傷に関してもお医者さんが勧めてくれるのだから手術をした方が良いのではと考えるでしょう。ですが実際はそう甘くはありません。半月板が損傷するまでのメカニズムを理解しますと手術では完治しないことが理解できます。半月板は通常破損することはありません、半月板を取り巻く関節液が常に半月板を修復させていて磨耗しても自動修復されるのです。ところが膝関節が歪み始め半月板にある一定以上の負荷がかかり始めますとその修復を超え始めます。修復を超えた損傷がおき始めます。本来であればこの損傷を食い止めなくてはなりませんが実際にはこの損傷ではなくて損傷の後始末ばかりがクローズアップされています。当院では損傷を起こす主原因である膝関節の変形、そして歪みを作り出す筋肉の異常にクローズアップしてこれを解決していきます。筋肉の異常は何もメンテナンスしなければ誰でも起こります。この異常が積み重なってそこに老化が加わることで変形性膝関節症や半月板損傷は加速されていきます。逆に言えばこの筋肉の異常をしっかりと施術で取り去っていけば問題は解決するのです。筋肉の異常を一つ一つ取り去り膝関節の歪み変形を改善することで軟骨関節や半月板の損傷を食い止め痛みを無くしていきます。

最後に

半月板損傷の術後の問題点についてですが、本来膝関節は非常に壊れにくくなっています。この膝関節が壊れてしまったという事実を再度考えなくてはなりません。人間にとって膝関節は非常に重要な部位であり例えばまだ人間が狩をしていた時期であれば膝関節が壊れてしまったら鹿や猪など食料を確保できなかったわけです。ですからよっぽどのことがない限り膝関節が壊れるということはないわけです。今回その膝関節の半月板が破損し壊れました。これはいったいどういうことなのでしょうか?人間の生活が楽になり過ぎて脚を使わなくなってしまったのは事実です、筋力が衰え膝関節のゆがみを支えきれなくなったということです。この非常事態に対しただ湿布を貼ったり、ただ水抜きをしてもらったりと受身の姿勢では改善は難しいのは事実です。膝関節という一生もの、昔であれば命にかかわる症状ですからしっかりと膝関節について学んで頂き再発がないようして頂ければと思います。