「O脚と変形性膝関節症の関係」について6項目の考察

1.多くの人が「O脚かX脚かXO脚」のどれかである

このブログでも何度もお伝えしてきている事実、膝痛は脚が歪むことで引き起こされるということ。そして日本人のほぼ全ての方はO脚かX脚かXO脚のどれかです。ですから日本人はほぼ膝痛予備軍ということ、その中でも特に歪みが強い人から膝痛になっていきます。


世の中のほとんどの人が「O脚かX脚かXO脚」のどれかである

2.O脚が急激に進行し始めたら要注意

初期の膝痛みがあればそれほどO脚は進行しませんが、中期、末期へと進むに従いO脚が急激に進行し始めます。これは膝関節を使えていないことにより筋力が落ちていきO脚になるからです。


変形性膝関節症はO脚が急激に進行し始めたら要注意

3.高位脛骨骨切り術について

変形性膝関節症が初期から中期、末期へと進んでいきますと膝関節が上手くつかえなくなり筋力が劇的に低下、結果O脚が酷くなっていきます。高齢者の方で見るからに酷いO脚の方は皆この状態です。脚が極端に歪むこのO脚は膝の軟骨組織を磨耗します、そして歩くのも辛くなるほどに痛みが増していきます。ここで医師は高位脛骨骨切り術を提案します。脛骨の一部を手術で切ることでO脚を改善するという手術です。


変形性膝関節症・O脚からの高位脛骨骨切り術について

4.膝痛改善用ブレースについて

膝痛改善、変形性膝関節症を解消する方法としてO脚矯正器具ブレースがあります。これはO脚にならないように足外側から圧を加えて正しく歩けるように促す器具です。私はこのような器具を過信することを危惧します。炎症を起こしてしまい一時的に活用するならばお勧めできますが長期的に使うことは絶対にお勧めしません。


膝痛改善用ブレースなどのO脚矯正器具を過信してはいけない

5.酷いO脚でも変形性膝関節症にならない人がいるのはなぜか?

変形性膝関節症は膝関節が圧迫されてその中にある軟骨組織が磨耗して起こります。逆に言えばどんなにO脚であっても軟骨組織の磨耗が起きなければ膝痛にはなりません。あらゆる筋肉で補いあって軟骨組織、関節軟骨の磨耗を防げていれば痛みは起きないのです。


酷いO脚でも変形性膝関節症にならない人がいるのはなぜか?

6.「外側重心」であることに変わりはない

O脚、X脚、XO脚、変形性膝関節症、あらゆる名称の症状がありますがこれら全ての症状は外側重心が作り出した歪み、炎症です。内側重心であればこのような症状にはなりません。外側重心が作り出した歪みが生じてO脚もX脚も、XO脚も、変形性膝関節症になります。


O脚もX脚も形は異なるが「外側重心」であることに変わりはない

当院の施術

O脚と変形性膝関節症の関係について、変形性膝関節症という名称からも分かるようにこの症状は膝関節が歪んで炎症が起きた状態です。変形しているから炎症が起きています、その変形がO脚、X脚、XO脚ということになります。変形性膝関節症の方は必ずこのどれかということです。そして一旦炎症が始まると膝関節が使いにくいので益々ゆがみも進行していきます。当院では歪みを作り出す主原因である筋肉の異常を施術で解消していきます、コリ、固まり、癒着、過度な弛緩を施術で一つ一つ解消していきます。これにより筋肉が正常になり筋バランスが整い膝関節は正常になっていきます、関節内の軟骨や半月板も磨耗が収まり痛みも軽減していきます。今回はO脚と変形性膝関節症についての関係をまとめました。

最後に

O脚だから膝が痛いのか、膝が痛いからO脚なのか?多くの方はここに悩みます。先ず最初にそれがO脚かX脚か、XO脚かは分かりませんが脚の歪みが膝関節に影響を与えることは確かです。筋肉はバネのような機能をしているため全くメンテナンスしないと徐々に疲労物質などが溜まっていき硬直していきます、そうなりますとバネの機能が変わってきてバランスが徐々に徐々に崩れてくるのです。このバランスの崩れがそのまま膝関節の形状を崩していきます。そして膝痛になりますと今度は可動域などが狭くなることで筋力がさらに衰えO脚が強く進行していくという流れです。